石英ヒーターの特徴について紹介

石英ヒーターは赤外線ランプヒーターの一種で、フィラメント(熱を集め発行させる部分)として鉄クロム線やKanthal系の合金線を石英管内に設置したヒーターのことです。

遠赤外線領域の放射に優れているのが特徴で、クロム線は参加しにくいことから密封することなく石英管内に配置ができます。

ハロゲンヒーターと比べるとヒーター自体の温度の立ち上がりは遅く、温度自体も300~400度程度になります。

一方のハロゲンヒーター最大で1500度くらいと大きく違うため、熱を与える素材によって使い分けることが可能です。

対象物が紙や塗料、プラスチック製のものや布製の者などだと石英ヒーターのほうが向いていると言えるでしょう。

特に遠赤外線を放射する者としては最適で、石英ガラスは非常にお透明なので放射率がゼロに近くパフォーマンスも高いのが特徴です。

さらに水などで仮に濡れたとしても割れたり漏電したりするリスクが低いため、食品を温めるヒーターとして利用したり安全性が求められるものに利用されています。

印刷物を乾かす場合にも、遠赤外線は均一に表面を温めることができるため乾燥作業も効率よく実施できます。

近赤外線ヒーターとの違いは通電開始が1秒間と短いのに対し、遠赤外線の場合は30秒から数分かかるという違いがあります。

またエネルギーの密度も近赤外線のほうが高くその差は20~40倍にもなります。

いきなり強く温めるのではなく、ゆっくり温めるのに向いているのです。